曾我氏神社(読み)そがうじじんじや

日本歴史地名大系 「曾我氏神社」の解説

曾我氏神社
そがうじじんじや

[現在地名]石井町石井 城ノ内

まえ山の尾根が岬状に平野部に突き出た高みに鎮座する。旧村社。祭神は彦火火出見命・木花咲耶姫命。社伝では寛正五年(一四六四)創建で、富士の裾野で建久四年(一一九三)仇討ちを果した曾我兄弟の霊を家臣が保持して諸国を巡り、当地に至ってその霊を祀ったと伝える。「名西郡志」も同様の伝承を記す。なお古代に阿波国に居住していた曾我氏(蘇我氏)が奉斎していたとする説もある。寛保改神社帳には曾我氏大明神とみえ、別当城之内じようのうち村の浄土寺であった。旧暦七月二一日に行われる神踊は白装束の子供十数人が花笠をかぶり、大人が一人菅笠を着け後頭部から顔の側面まで覆うように垂れを付ける。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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