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有機導体 ユウキドウタイ

デジタル大辞泉の解説

ゆうき‐どうたい〔イウキダウタイ〕【有機導体】

有機伝導体

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆうきどうたい【有機導体 organic conductor】

電気伝導性をもつ有機化合物および有機錯体のうち,とくに電気伝導度の高い物質。したがって,その電気伝導度特性が,半導体特性をもつもの(温度の上昇とともに電気伝導度が増加するもの)と,金属的特性をもつもの(温度の降下とともに電気伝導度が増加するもの)とがある。その電気伝導度の発現は電荷移動に基づく。1954年,多環芳香族化合物の一つであるペリレンを電子供与体とし,ハロゲンである臭素,またはヨウ素を電子受容体とした電荷移動錯体が8Ωcmという電気伝導性を示したことによって,有機導体の研究が開始された。

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世界大百科事典内の有機導体の言及

【化学】より

…本来有機分子は,その美しい色(染料),よい香り(香料),そして生理活性(医薬品)など,分子1個1個の示す特性がその研究の対象であった。ところでナイロンやエボナイトなど分子が集合してできる有機固体の力学的性質の利用に加えて,電気的性質に着目した有機半導体および有機導体の研究が開始されたのは1940年代の終りである。これらは光や力学,磁性等の特性を生かした機能性有機固体の研究に展開し,たとえば耐熱性高分子や金属に代わる炭素繊維を用いた複合材料など応用面での著しい発展がみられた。…

※「有機導体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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