有永村(読み)ありながむら

日本歴史地名大系 「有永村」の解説

有永村
ありながむら

[現在地名]静岡市有永・いけ谷東やひがし岳美たけみ一丁目・岳美・柳原やなぎはら

浅服あさはた山の南東ともえ川の上流域に位置し、南はみなみ村。浅畑あさばた七郷の一つ(駿河志料)中世は浅服郷のうち。永禄一三年(一五七〇)二月二〇日の武田家朱印状写(狩野文書)によると、「浅服内有長郷」として一石二斗と夫一人が狩野弥次郎に与えられている。領主変遷池ヶ谷村と同じ。


有永村
ありながむら

[現在地名]土佐清水市有永

宗呂そうろ村の北、宗呂川上流の山間の村で、北は三原みはら(現幡多郡三原村)、西は石原いしわら(現宿毛市)。「土佐州郡志」は「南北百二拾五町余東西二町余、戸凡二十九、其土赤雑砂」と記す。応徳二年(一〇八五)一一月一二日付福良専当外二名連署堺定書(安芸文書)にみえる地名のうち、「くまやしき」「せん(ふカ)つ」「仁田山」「ふとお」「たわ二郎」は当地のホノギないしは山・峠の名という(土佐清水市史)

天正一八年(一五九〇)の以南有永村地検帳によれば村はスス王・有永本村からなり、検地面積二二町五反余、屋敷数三〇、うち居屋敷一六。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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