デジタル大辞泉 「有難」の意味・読み・例文・類語 あり‐がた【有(り)難】 《形容詞「ありがたし」の語幹》めったにないこと。また、かたじけないこと。「をかしうも―の世やとも思ひ居給へり」〈源・蜻蛉〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「有難」の意味・読み・例文・類語 あり‐がとう‥がたう【有難】 ( 形容詞「ありがたい」の連用形「ありがたく」のウ音便 ) かたじけない、うれしく思うなど、相手に対する感謝の気持を表わす、挨拶のことば。感動詞的にも用いる。(イ) 「候」「ござる」「ござります」「存じます」「さん」など、下に敬語を伴う場合。[初出の実例]「御志ありがたう候」(出典:大観本謡曲・松風(1423頃))「何方(あなた)のお影にて主人長々の大病本腹仕り、ありがたふ存ます」(出典:浮世草子・笑談医者気質(1774)四)「寺田屋は私で。大きに有難うさんで」(出典:落語・三十石宝の入船(1896)〈四代目橘家円喬〉)(ロ) 単独で用いる場合。[初出の実例]「客を送る仲居は、モシありがたふ、愛郎(いろ)を往(いな)す芸子は、そんならヱとぬれたり」(出典:洒落本・北華通情(1794)自序) あり‐がた【有難】 ( 形容詞「ありがたい」の語幹 ) ありがたいこと。めったにないこと。また、かたじけないこと。[初出の実例]「をかしうもありがたの世やと思ひゐ給へり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蜻蛉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例