朝日・旭(読み)あさひ

精選版 日本国語大辞典 「朝日・旭」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ひ【朝日・旭】

[1] 〘名〙
① 朝の太陽。朝方の日。
※古事記(712)下・歌謡「纏向(まきむく)の 日代(ひしろ)の宮は 阿佐比(アサヒ)日照る宮 夕日の 日影(かげ)る宮」
源氏(1001‐14頃)末摘花「あさひさす軒のたるひは解けながらなどかつららのむすぼほるらむ」
② (①から転じて) 運が開けることのたとえ。開運。
※浮世草子・男色大鑑(1687)一「家老職のものとの口論、是非なく城下は闇に立のき、時節の朝(アサ)日を待(まち)ぬ」
③ (旭) イネの栽培品種。第二次大戦前、関西を中心に多く栽培された。
④ (旭) リンゴの栽培品種。早生で、形は円形または扁円形で大きさは中位。紫紅色。果肉は純白で香気が強い。
⑤ (旭) ナシの栽培品種。黒斑病抵抗性の交雑育成の早生の品種。
⑥ 明治三七年(一九〇四)、専売制実施の最初に発売された四種の巻きタバコの一つで、四種中最も安いもの。
[2] (旭)
[一] 千葉県北東部、九十九里浜平野北端の地名。農漁村市場として発達。昭和二九年(一九五四市制
[二] 大阪市の行政区の一つ。昭和七年(一九三二)東成区から分区成立。市の北東部、淀川の南岸に位置する。
[三] 横浜市の行政区の一つ。市の中西部に位置する。昭和四四年(一九六九保土ケ谷区から分区成立。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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