朝日新聞社襲撃事件(読み)あさひしんぶんしゃしゅうげきじけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「朝日新聞社襲撃事件」の意味・わかりやすい解説

朝日新聞社襲撃事件
あさひしんぶんしゃしゅうげきじけん

1987年1月から 1988年3月にかけて朝日新聞社が襲撃された一連の事件。東京本社の外壁に向かって散弾が発射された事件を皮切りに,1987年5月3日には兵庫県西宮市の阪神支局が散弾銃を持った何者かに襲われ記者 1人が死亡,1人が重傷を負った。続いて名古屋本社の社員寮が銃撃を受け,静岡支局にはたばこの缶を用いた時限式爆弾が仕掛けられた。犯行後,「赤報隊」の名で犯行声明が報道機関に送りつけられた。事件は兵庫県,愛知県,静岡県,東京都と広域に及び,警察庁は 5件を警察庁指定116号事件,3件を関連事件として捜査を進めたが,2003年3月11日静岡支局爆破未遂事件が時効を迎え,すべての事件で時効が成立した。

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