散弾銃(読み)サンダンジュウ

デジタル大辞泉 「散弾銃」の意味・読み・例文・類語

さんだん‐じゅう【散弾銃】

散弾を発射するための銃。狩猟クレー射撃に用いられる。ショットガン
[類語]鉄砲銃器飛び道具ピストル短銃拳銃はじき機関銃機関砲小銃ライフルライフル銃猟銃火縄銃空気銃大砲迫撃砲ショットガンエアガンマシンガンカービン銃バズーカ砲ガス銃ガトリング銃カラシニコフ騎銃救難銃軽機関銃ゲベール銃高圧電流銃三八式歩兵銃実銃自動拳銃自動小銃重機関銃準空気銃水中銃スタンガンスナイドル銃短機関銃単身銃単発銃鳥銃二連銃村田銃モーゼル銃連発銃遊戯銃玩具銃模型銃光線銃水鉄砲豆鉄砲紙鉄砲威し鉄砲空鉄砲剣付き鉄砲竹鉄砲ふところ鉄砲山吹鉄砲トイガンモデルガンエアソフトガンエアライフルビームライフル

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精選版 日本国語大辞典 「散弾銃」の意味・読み・例文・類語

さんだん‐じゅう【散弾銃】

  1. 〘 名詞 〙 散弾を発射するように作られている銃。主として、鳥類小動物の猟用のほかクレー射撃競技にも用いる。ショットガン。
    1. [初出の実例]「狂気のように小銃や散弾銃を射ちまくった」(出典:血の罠(1959)〈大藪春彦〉血の修羅場)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「散弾銃」の意味・わかりやすい解説

散弾銃
さんだんじゅう
shotgun

散弾を発射する銃。銃腔は施条されておらず,散弾は銃口から放射状に射出される。おもに鳥などの小さな動く標的に用いる。最も古い散弾銃は,16世紀にヨーロッパに出現した鳥撃ち銃であった。17世紀に入ると,命中精度を高めるために銃身長は 1m80cmまで長くされた。19世紀に改良が重ねられて近代的な散弾銃へと進化した。銃身は短縮・軽量化されて二連銃が実現,同一標的に対して 2本の銃身から発射できるようになった。また散弾が飛散する範囲を制限して射程と精度を改善するため,銃腔に絞りが組み込まれた。1880年代には,複数の弾薬弾倉に装填し,遊底を操作して連続射撃ができる散弾銃が登場した。半自動散弾銃では射撃後に自動的に次弾が装填される。散弾銃の有効射程は約 45m。口径表示は,もともと重量 1ポンドの鉛弾を分割した個数で表現する形式だったため,数字が小さいほど口径は大きくなる。したがって 12番口径のほうが 20番口径よりも銃身は太い。散弾銃はクレー射撃競技に使われ,多くの国の警察で武器として使用されている。(→猟銃

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「散弾銃」の意味・わかりやすい解説

散弾銃
さんだんじゅう

ショットガンshot gunともいう。銃身の銃腔(じゅうこう)内にライフル銃のような旋条のない滑腔銃で、散弾を発射するようにつくられている。急速に移動する標的や獲物などを撃つには、多数の散弾群で包むことが効果的であることから、鳥類や小動物を主とした狩猟に用いられ、スキート射撃トラップ射撃などのクレー射撃競技にも使用される。形式にはシングル・バレル(単銃身)、ダブル・バレル(二連銃)があり、機関部の構造によって単発銃、連発銃、自動銃に区別される。散弾銃の口径の表示には番径数(ゲージ)を用い、12番は1/12ポンド、20番は1/20ポンドの鉛球弾の直径にあわせた口径を表示している。

[小橋良夫]

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世界大百科事典(旧版)内の散弾銃の言及

【猟銃】より

…狩猟に使用する銃。一般には散弾銃を指していうことが多いが,ライフルも含めて総称される。いずれも乙種狩猟免許を必要とする。…

※「散弾銃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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