日本歴史地名大系 「朝熊村」の解説
朝熊村
あさまむら
五十鈴川と朝熊川の合流点より朝熊川側のやや上流にある。臨済宗南禅寺派の
古代は「和名抄」記載の宇治郷の内であった。「吾妻鏡」は治承五年(一一八一)三月六日条に、同年正月二六日「熊野山湛増之従類」が山田・宇治両郷を襲い人家を焼払い財物を奪取したことを記している。同年二月日の二所太神宮神主牒(神宮雑書)は「熊野山逆賊等」の追討を「出羽守并平蔵人」に命じたもので、「於宇治郷字朝熊山数多強盗人出来」とあり、当地も襲われている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報