木下茂(読み)キノシタ シゲル

20世紀日本人名事典 「木下茂」の解説

木下 茂
キノシタ シゲル

昭和期の実業家 木下産商社長



生年
明治32(1899)年5月11日

没年
昭和42(1967)年9月9日

出生地
福井県

学歴〔年〕
口名田尋常高等小学校〔大正3年〕卒

経歴
岩井商店(現・日商岩井)に入社するが、昭和6年退社し、翌年鉄鋼問屋として木下商店を創業。35年木下産商を設立し社長に就任、38年会長に退く。戦後、クギ・トタン類を取り扱うなどして業容を拡大させ、日本最大の鉄鉱石輸入商社に急成長。また、政商的な動きを見せて岸信介首相ら政界へも接近、34年インドネシアとの取引に便宜を図ってもらった疑惑がもたれた(インドネシア賠償問題)。会社自体は、繊維部門への進出裏目に出て、40年三井物産吸収合併された。


木下 茂
キノシタ シゲル

大正・昭和期の実業家 新山一証券会長。



生年
明治18(1885)年8月28日

没年
昭和41(1966)年3月31日

出生地
長崎県

学歴〔年〕
早稲田大学商学部〔大正2年〕卒

経歴
三菱合資から小池合資 大正6年山一合資に入り、15年山一証券が設立されて取締役となった。専務を経て昭和13年社長に就任。18年に山一と小池証券が合併され新山一証券会長となった。22年相談役。25〜31年日本証券金融会長を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木下茂」の解説

木下茂(2) きのした-しげる

1899-1967 昭和時代の実業家。
明治32年5月11日生まれ。岩井商店(のち日商岩井,現双日)にはいる。昭和7年独立して木下商店を創業。35年木下産商と改称して社長となり,日本最大の鉄鉱石輸入商に成長させる。政商と目され,34年にはインドネシア賠償をめぐる贈賄疑惑をもたれた。40年会社は三井物産に吸収合併された。昭和42年9月9日死去。68歳。京都出身。

木下茂(1) きのした-しげる

1885-1966 大正-昭和時代の実業家。
明治18年8月28日生まれ。小池合資をへて山一合資に入社。大正15年山一証券設立に際して取締役となり,昭和13年社長。18年小池証券との合併であらたに設立された山一証券の会長となった。昭和41年3月31日死去。80歳。長崎県出身。早大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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