長野県木曾地方の盆踊歌。歌詞中の〈御嶽(おんたけ)〉は,木曾川筋を中心に近辺一円の信仰の中心である霊峰。〈なかのりさん〉は,おそらく神と人との〈中〉にたって神の意志を〈宣(の)る〉という,宗教的な役の名称であろう。またこの歌の中でははやしことば的に使われており,昔は《なかのりさん節》とよばれていた。1915年,木曾町の旧木曾福島町で木曾踊の復活をはかり,《なかのりさん節》を元歌に,現在の《木曾節》やその踊りを作った。当時の町長伊藤淳が先頭にたって《木曾節》を宣伝し,その充実,発展につとめた結果,今日の人気を得たといえよう。現在も木曾福島の町では,木曾踊が踊りつづけられている。
執筆者:仲井 幸二郎
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