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木村嘉平 きむら・かへい

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朝日日本歴史人物事典の解説

木村嘉平

天明6(1786)年初代(1823没)が開業して以来明治まで5代にわたり,木版彫刻の第一人者としての名声を得た江戸の字彫り板木師。嘉平は代々の称。多く「邨嘉平」の刻名を用いた。3代房義(1823~1886.3.25)は文字の生動をもよく再現する筆意彫りで知られ,薩摩,加賀両藩版や,薩摩藩の木活字,鉛活字の制作も行った。刻本には,2代(~1840)の市河米庵墨場必携』(1836),『江戸名所図会松平冠山序や,3代の『小山林堂書画文房図録』(1848)など多数。特に米庵の書は,そのほとんどに刀をふるったという。<参考文献>木村嘉次『字彫り版木師木村嘉平とその刻本』

(安永美恵)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

木村嘉平
きむらかへい

江戸時代の天明(てんめい)年間(1781~89)から明治まで約100年間続いた木版彫刻師。木村家は初代から5代まで、代々嘉平を称してその家業を継いだ。文字の彫刻が精巧であったのと、版本の巻末にその名を付刻したので、刻工の第一人者として広く知られた。木村嘉平の刻本は多数現存しているが、なかでも4代昌義(まさよし)が復刻した『古逸叢書(こいつそうしょ)』は有名である。また、3代房義(ふさよし)は島津斉彬(なりあきら)の依頼によって、洋式鉛活字の刻字、鋳造に初めて成功した。[福井 保]
『木村嘉次著『字彫り版木師木村嘉平とその刻本』(1980・青裳堂書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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