朝日日本歴史人物事典 「木村探元」の解説
木村探元
生年:延宝7(1679)
江戸中期の画家。名は時員,守広,通称は村右衛門,別に大弐,三暁庵と号した。薩摩(鹿児島県)の人。はじめ坂元養伯に学び,狩野探幽に私淑,江戸に出て狩野探信に入門する。のち薩摩に帰り,島津家に仕えて享保19(1734)年法橋に叙せられ,「薩摩の探元」とその名を馳せたという。画は室町風水墨画に特色をみせたが,「製茶図屏風」(個人蔵)のような風俗画も遺している。『三暁庵雑志』3巻の著がある。
(星野鈴)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報