未草(読み)ヒツジグサ

デジタル大辞泉 「未草」の意味・読み・例文・類語

ひつじ‐ぐさ【未草】

スイレン科水生の多年草。池沼に生える。葉は楕円形基部が深く切れ込み、水面に浮かぶ。夏、水上白い花を開く。名は未の刻(午後2時)に咲くといわれたことによるが、普通は午前中開花する。睡蓮すいれん 夏》「雨明くなりし目前まさかの―/亜浪

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精選版 日本国語大辞典 「未草」の意味・読み・例文・類語

ひつじ‐ぐさ【未草】

  1. 〘 名詞 〙 スイレン科の多年生水草。各地の池沼に生える。泥中の根茎から出た葉は長柄をもち水面に浮かぶ。葉身は光沢があり卵状楕円形で基部はやじり形に深く切れ込む。夏、根茎から細長い花柄を水面上に伸ばし、ハスに似た径五センチメートルぐらいの白い花をつける。花後、花柄はらせん状に曲がって水中に沈み卵円形海綿質果実を結ぶ。和名は、未(ひつじ)の刻(午後二時)頃に花が開くことからとされるが、開花の時間は必ずしも一定ではない。夜は閉じる。漢名、睡蓮・子午蓮。《 季語・夏 》 〔大和本草(1709)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「未草」の解説

未草 (ヒツジグサ)

学名Nymphaea tetragona
植物。スイレン科の浮葉性多年草,高山植物,園芸植物

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