20世紀日本人名事典 「末広恭雄」の解説
末広 恭雄
スエヒロ ヤスオ
昭和期の魚類学者 東京大学名誉教授;京急油壷マリンパーク水族館長。
- 生年
- 明治37(1904)年6月4日
- 没年
- 昭和63(1988)年7月14日
- 出生地
- 東京・本郷
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学農学部水産学科〔昭和4年〕卒
- 学位〔年〕
- 農学博士〔昭和18年〕
- 主な受賞名〔年〕
- デンマーク国勲章〔昭和32年〕,勲三等旭日中綬章〔昭和50年〕
- 経歴
- 魚学の第一人者。昭和16年農林省水産試験場七尾分場長、19年東京帝国大学教授。のち東京大学水産実験所長を兼ねる。30〜34年魚学について皇太子の家庭教師として進講。40年退官、名誉教授、日本大学教授。42年京急油壷マリンパーク館長となる。この間ロックフェラー財団の交換教授として渡米、地震の前に深海魚が海岸に打ち上げられるとの説を唱え、注目を集める。54年にはシーラカンス学術調査隊を組織して、コモロに調査隊を派遣した。「魚類学」「とっておきの魚の話」「魚の履歴書」「魚わが友」など著書多数。童謡の作曲でも知られる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報