日本歴史地名大系 「末広新田」の解説 末広新田すえひろしんでん 徳島県:徳島市旧名東郡地区末広新田[現在地名]徳島市末広一―五丁目・南末広町(みなみすえひろちよう)沖洲(おきのす)浦の西方、新町(しんまち)川と沖洲川の合流点北西に位置する。北は徳島城下大工島(だいくじま)と安宅(あたけ)船置所に接し、南を南東流する新町川、東を南流する沖洲川に囲まれる。江戸時代の絵図・郷帳類に名称はみえず、萱野であったと思われる。明治初年の徳島藩御城下絵図(県立博物館蔵)に末広新田の名前がみえる。同絵図によると新町川・沖洲川沿いには土手が築かれていた。天保一〇年(一八三九)に名東郡矢野(やの)村の藍商森晋平によって開発され、当時は角大新田とよばれた。 末広新田すえひろしんでん 三重県:桑名市末広新田[現在地名]桑名市福岡(ふくおか)町現桑名市の南部にあり、大平(たいへい)新田の西に位置する。南は町屋(まちや)川の河口で、もとは海浜であった所を開発した低湿地。「桑名郡志」によると文政四年(一八二一)六月の開発とあるが、同六年の郷村高帳写(岐阜県立図書館蔵)にはまだ村名として記載されていない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by