本復(読み)ホンプク

デジタル大辞泉 「本復」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぷく【本復】

[名](スル)《「ほんぶく」とも》
病気全快すること。「治療かいあって本復する」
配流の地から自国に戻ること。また、前の地位財産回復すること。
[類語]回復快気全治全快完治治癒平癒根治全癒快癒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「本復」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぷく【本復】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古く「ほんぶく」とも )
  2. 以前の身分や財産などを取りもどすこと。また、もとどおりの状態になること。
    1. [初出の実例]「寺領本復、御願再興以下条々、披露了」(出典:東寺百合文書‐る・応安四年(1371)六月九日・最勝光院方評定引付)
  3. 病気が全快すること。
    1. [初出の実例]「宿病次第に本復して」(出典:平治物語(1220頃か)下)
  4. 配流の地から故国へ帰されること。
    1. [初出の実例]「Fonbucu(ホンブク)。むしろ fonpucu(ホンプク)スルの方がよい。〈訳〉追放されたあと、自分の国にもどること」(出典日葡辞書(1603‐04))

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