日本歴史地名大系 「本材木町二丁目」の解説 本材木町二丁目ほんざいもくちようにちようめ 東京都:中央区旧日本橋区地区本材木町二丁目[現在地名]中央区日本橋一―二丁目本材木町一丁目の南に続く片側町で、西は佐内(さない)町。楓(もみじ)川の対岸は坂本(さかもと)町一丁目と丹波綾部藩九鬼氏上屋敷。安永三年小間附町鑑によれば京間五〇間半、公役金を負担。名主は本材木町一丁目と同じ。延宝二年(一六七四)に日本橋魚問屋の独占的集荷に対抗して訴訟を起こした武蔵・相模の一七ヵ村は、同年許可を得て、新たに魚市場を本材木町二丁目から同三丁目にかけて設置した。本船(ほんふな)町・本小田原(ほんおだわら)町の魚市場に対して新市場(しんいちば)と称し、俗に新場(しんば)・新肴場(しんさかなば)とよばれた(「新肴場拝借金名前帳」住友重機械工業株式会社浦賀造船所蔵、「御府内備考」など)。文久三年(一八六三)再刻の尾張屋版切絵図には楓川に沿った河岸通り西側に新場とよばれる魚店が記載されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by