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朱徳潤 しゅとくじゅん Zhu De-run

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

朱徳潤
しゅとくじゅん
Zhu De-run

[生]至元31(1294)
[没]至正25(1365)
中国,元の文人画家,儒学者。呉県 (江蘇省蘇州) の人。字は沢民。趙孟 頫 (ちょうもうふ) の推薦により元朝にも仕えたが,多く蘇州にあって文筆活動を行なった。元室所蔵の書画や趙孟 頫の影響を受け,李 (成) ・郭 (煕) ・董 (源) ・巨 (然) 派などの山水画風を広く摂取したが通常,元代李郭派山水画家を代表する一人と考えられ,明代浙派 (せっぱ) 画風の成立にも影響を与えた。

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百科事典マイペディアの解説

朱徳潤【しゅとくじゅん】

中国,元代の政治家,画家。字は沢民。河南省の人。趙孟【ふ】(ちょうもうふ)(子昂)の推挙で官途につき,征東儒学提挙になった。絵は特に山水画を得意とし,郭煕(かくき)の画風を継いで蒼潤(そうじゅん)清逸と評せられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅとくじゅん【朱徳潤 Zhū Dé rùn】

1294‐1365
中国,元の画家。字は沢民,原籍は睢陽(すいよう)(河南省商邱)。平江(江蘇省蘇州)の人。1319年(延祐6)北京に遊び,趙孟頫(ちようもうふ)の推薦により応奉翰林文字同知制誥兼国史院編修官となった。また高麗の瀋王,李斉賢と密接な交渉があった。山水画は,初め許道寧,のちに郭熙を学び,高克恭,馮子振に画才を認められ,1322年(至治2),英宗に《雪猟図》を献上した。代表作は《林下鳴琴図》(台北故宮博物院)。

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世界大百科事典内の朱徳潤の言及

【山水画】より

… 続く元の時代は,その意味で,自己の伝統を伝統として自覚し再把握すべき時期であった。300年以上も前の五代・北宋初の画家董源,巨然に範を求め,山水表現と造形素材それ自体のもつ効果とを拮抗させて作りだす美的可能性をある極限にまで高めた元末四大家,黄公望,呉鎮,倪瓚(げいさん),王蒙や,百数十年にわたる南宋・金対立時代を飛びこえて北宋の李成,郭熙らの達成した精緻な空間表現に回帰しようと試みた,曹知白(1272‐1355),朱徳潤ら元代李・郭派に属する画家たちはもちろん,南宋画院の流れをくむ画家たちにとってもそれは同様である。いやむしろ,元代からさらに明代中期までは,北宋華北山水画から南宋院体画風をも含めたより幅広い伝統によった,元の四大家以外の系統の画家たちの方が山水画壇の中でより大きな位置を占める一方,明代も中期以後になって,元の四大家につながる画家たちが勢力を増してくる。…

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