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李登輝(リー・トンホイ)発言 りとうきはつげん/りーとんほいはつげん

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知恵蔵2015の解説

李登輝(リー・トンホイ)発言

1999年7月9日、李登輝総統(当時)がドイツのテレビ局幹部に対し、台湾と中国の関係は「国と国との関係」「特殊な国と国との関係」だとした発言。中国側はこれを台湾独立を目指す「二国論」だとして猛反発した。台湾は88年以来12年間の李登輝体制下で政治的・社会的に民主化を図り、根本から変貌を遂げた。李登輝は憲政改革によって孫文以来の「五権憲法」をも実質的に改正し、国民大会の役割にも修正を加えて総統・副総統の直接選挙という民主化の極限形態を実現したばかりか、台湾省を廃止、台湾人のアイデンティティー(認同)がそのまま国家に結びつくようなシステムを作った。現実に、台湾ではその政治も経済も軍事も警察も、また貿易や関税も、そして出入国管理もすべて台北政権によって十全に司られており、国家的機能のどれひとつも中華人民共和国政府が統括してはいない。2000年3月には野党・民主進歩党の陳水扁(チェン・ショイピエン)政権が誕生したが、李登輝総統は「特殊な国と国との関係」について、「私は総統を引退する前に、世界中の国際法学者に呼びかけて、法制面からも揺るぎのない解釈を打ち出しておきたい」と述べていた(『台湾の主張』)。中国は、「一つの中国」の立場から一連の李登輝発言に猛反発して、「武力解放」や軍事威圧さえちらつかせて、中台関係は緊張した。

(中嶋嶺雄 国際教養大学学長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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