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民主進歩党 みんしゅしんぽとうDemocratic Progressive Party; DPP

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

民主進歩党
みんしゅしんぽとう
Democratic Progressive Party; DPP

台湾の政党。略称は民進党。1986年9月に結成が宣言された。同 1986年11月第1回全島大会が開かれ,「台湾前途の住民自決」をうたった綱領や党規約を採択し,主席の江鵬堅をはじめ中央執行委員 31人を選出した。政治的特徴は,権威主義体制に対し政治改革と民主化を求め,中国との関係において台湾独立運動を含む台湾ナショナリズムを主張することにある。1991年の第5回党大会では台湾独立をうたう新綱領を採択。結党以来台湾の地方選挙や立法院の選挙に進出し,勢力をしだいに伸ばしてきた。特に 1992年末の立法委員選挙では 36.03%の得票率を得て,1989年選挙の 27.21%,1991年選挙の 23.94%を上回る躍進ぶりを示した。そして 1994年12月の台北市長選挙では中国国民党を破り,さらに 2000年の総統選挙では陳水扁候補が当選,初の政権交代を実現した。陳水扁は 2004年の総統選挙で「一辺一国(中国と台湾はそれぞれ別の国)」を訴え再選を果たしたが,同 2004年の立法委員選挙では対中関係改善を訴えた野党連合に敗北,責任をとって党主席を辞任した。その後,台中関係の強化を訴える馬英九総統が率いる中国国民党が与党を務める時期が続いたが,2016年1月の総統選挙で主席の蔡英文が中国国民党の朱立倫に圧勝し,同 2016年5月に台湾総統に就任した。党は議席の過半数を初めて確保した。

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知恵蔵の解説

民主進歩党

台湾に生まれた、本省人(台湾人)を主体とする政党。現在の主席は陳水扁(チェン・ショイピエン)。1986年11月の第1回全国党員大会で、規約、綱領、行動綱領などを採択して結成された。台湾独立と反国民党を党是とし、自由と基本的人権の原理を掲げている。近年、台湾化が進む中で、同党が台湾の政治に及ぼす影響が増大し、2000年3月の総統選挙には陳水扁・前台北市長が総統候補、呂秀蓮(リュイ・シウリエン)桃園県長が副総統候補になって勝利、民進党政権が実現した。04年3月には、陳水扁・呂秀蓮のコンビが過半数の支持を得て再選された。陳政権は08年に「新憲法」制定を目指しているが、05年12月の地方首長選挙では国民党に大敗し、06年1月蘇貞昌(スー・チェンチャン)主席が辞任、游錫坤(ユー・シークン)が主席になったが、間もなく陳水扁総統が主席となり、「独立か統一か」を掲げた08年1月の立法院選挙に大敗、3月の総統選挙に立候補している謝長廷(シエ・チャンティン)・前高雄市長が主席代行になった。

(中嶋嶺雄 国際教養大学学長 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

デジタル大辞泉の解説

みんしゅしんぽ‐とう〔‐タウ〕【民主進歩党】

台湾の政党。中国国民党独裁下の1986年に非合法に結党。1989年に合法化。当初は台湾独立を掲げ、国民党のみならず中国共産党からも敵視されるが徐々に穏健化。地方議会などで勢力を伸ばし、2000年の総統選挙で陳水扁が勝利し与党となる。民進党。

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