日本歴史地名大系 「村山浅間神社」の解説
村山浅間神社
むらやませんげんじんじや
富士山の南西麓に鎮座する。祭神木花開耶姫命。正式社名は浅間神社だが、一般に他の同名社と区別し村山浅間神社と通称する。富士山南口登山道の玄関にあたり、富士山を御神体とする富士山信仰の中核社で、とくに入峰修行する修験道の中心地であった。平安時代末期、伊豆走湯権現(伊豆山神社)の草創者でもある末代が富士山中腹で一〇〇日間の断食行をした際、富士山の神である浅間大菩薩が水晶の姿をとって現れたのでそこを
鎌倉時代末期に頼尊が富士行を創始し、山岳修行者以下、一般人の登山道を開いたと伝える。室町時代、富士信仰の広がりにより道者の富士登拝が盛んになると、南口からの登山口にあたる当社地は多数の道者が訪れた。道者らは興法寺に属する先達(御師)の修験者が営む宿坊に泊まり、先達の案内で登山した。文明一八年(一四八六)一〇月頃、京都
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報