杞梓(読み)きし

精選版 日本国語大辞典 「杞梓」の意味・読み・例文・類語

き‐し【杞梓】

  1. 〘 名詞 〙 杞(センダン、またはヤナギ一種)と梓(アカメガシワ、またはトウキササゲ)。ともに良材として器物を作るのに用いられる。転じて、有用の材。
    1. [初出の実例]「荊楚之杞梓、皆来此筵」(出典本朝文粋(1060頃)八・消酒雪中天詩序〈藤原篤茂〉)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐襄公二六年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「杞梓」の読み・字形・画数・意味

【杞梓】きし

おうちと梓。良材。良能にたとえる。〔左伝、襄二十六年〕晉のは楚に如かず。其の大夫は則ち賢、皆の材なり。杞梓皮革の、楚よりくが如し。

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