条条(読み)ジョウジョウ

デジタル大辞泉 「条条」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょう〔デウデウ〕【条条】

[名]一つ一つの条項個々箇条。「右の条条を厳守すること」
[ト・タル][文][形動タリ]草木の枝が乱れ茂っているさま。「柳条条として風に騒ぐ」
「柳れて―の烟を欄に吹き込む程の雨の日である」〈漱石虞美人草

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「条条」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょうデウデウ【条条】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一つ一つの箇条。くだり。個々。
    1. [初出の実例]「条々被書事如常」(出典:後二条師通記‐別記・寛治五年(1091)六月九日)
    2. 「兵衛佐より条上(デウデウ)奏聞あり」(出典:源平盛衰記(14C前)四一)
  3. ( 形動タリ ) 草や木などが幾本も細長く生え茂っていること。草や木の枝が乱れ茂っているさま。
    1. [初出の実例]「さながら青々条々(デウデウ)として、松の生き木の生き生きと」(出典:浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)上)
    2. [その他の文献]〔孟郊‐暮秋感思詩〕
  4. 筋道の通っていること。また、知恵が深いこと。〔爾雅‐釈訓〕

おち‐おちをちをち【条条】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おち」を重ねた語 ) 箇条箇条。かどかど。件件(くだりくだり)
    1. [初出の実例]「今、汝が所言(まうすこと)を聞(き)くに、深く其の理(ことはり)有り。故、更に条(ヲチヲチ)にして勅したまふ」(出典:日本書紀(720)神代下(水戸本訓))

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