東大神(読み)とうだいじん

日本歴史地名大系 「東大神」の解説

東大神
とうだいじん

[現在地名]東庄町宮本

宮本みやもと集落の南東部に鎮座する。祭神は玉依姫命・草葺不合命。旧県社。玉子たまご大明神(玉子磯出之事)、惣社明神・総社玉子大明神(「神私実事」飯田家文書)応神おうじん権現(利根川図志)などと称された。社号は中世東庄三三郷の惣鎮守であったことによる。古代より香取神宮の末社という(香取郡誌)。香取神宮の祭神経津主神の末裔香取連による創祀とも、景行天皇が東国に来た際に当地八尾やつお岡に滞在し、のち東海鎮護のために春日命に創建を命じたとも伝え、この所伝では八尾神社と号していた。また康和四年(一一〇二)海上うなかみ高見(現銚子市高神)に大地震と津波があったとき、堀河天皇が当社の神輿を高見に渡御させると災いが収まり、海中から霊玉を得たので祀り総社に列し、玉子大明神の称を与えたともいう。ほかに総社東宮・王子社・東王子社などともよばれたが、現在はオウジン様と俗称される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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