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東欧諸国のEU・NATO加盟 とうおうしょこくのEUNATOかめい/とうおうしょこくのEUかめい/とうおうしょこくのNATOかめい/とうおうしょこくのいーゆーなとーかめい/とうおうしょこくのいーゆーかめい/とうおうしょこくのなとーかめい Membership of East European Countries in EU and NATO

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知恵蔵2015の解説

東欧諸国のEU・NATO加盟

1989年の体制転換以後の東欧諸国にとって最大の課題であった欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)への大幅な加盟が実現した。チェコハンガリーポーランドの中欧3国は99年にNATO加盟を果たしていたが、2004年5月にEUへも加盟した。スロバキアスロベニアは04年3月にNATO、同年5月にはEUにも加盟。中欧5カ国の欧州・大西洋統合過程への参加は、同じ目的を掲げるバルカン諸国にも多大な影響をおよぼさざるを得ない。バルカン諸国はNATO加盟が民主化や市場化の進展具合を国際的に承認してもらう一里塚、つまりEU加盟への一段階と考えて、NATO加盟を優先させている。ブルガリアルーマニアは改革努力が認められて04年3月にNATO加盟を果たしたが、EU加盟は容易ではなく、07年が予定されている。民族問題をかかえて政治状況が安定していない西バルカン諸国は、NATO加盟によって政治的な安定を図ろうと考えている。NATOとの平和のためのパートナーシップ(PFP)協定を結んでいるアルバニアクロアチアマケドニア3国の中では、クロアチアが一歩先んじており、04年6月にはEUの加盟候補国となり、05年10月から加盟交渉が開始された。05年12月、マケドニアも加盟候補国となった。しかし、セルビアモンテネグロとボスニア・ヘルツェゴビナはNATOとのPFP交渉を続けている。西バルカン諸国はNATOやEUからの改革要請を受けて、加盟するための改革を進めている側面が強い。しかし、NATOやEUへの加盟ですべての問題が解消されるわけではない。主体的な改革と近隣諸国との友好関係の強化こそ重要である。これは東欧諸国すべてにいえる。

(柴宜弘 東京大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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