日本歴史地名大系 「東海道分間延絵図」の解説 東海道分間延絵図とうかいどうぶんけんのべえず 一三巻成立 文化三年原本 東京国立博物館解説 幕府が道中奉行所に命じて製作した絵巻。寛政一二年に命をうけた道中奉行所では、配下の役人を派遣して測量を実施したり、各宿駅の明細帳を提出させるなどして完成させた。三部作製され、一部が幕府の文庫に収められ、二部は道中奉行所で保管。幕府文庫本が東京国立博物館に現存し、「五海道其外分間延絵図並見取絵図」として国の重要文化財に指定されている。縮尺は一里を七尺二寸(一千八〇〇分の一)とし、国・郡・宿村の境界、街道の曲折、本陣・脇本陣や問屋場、河川や寺社、一里塚・橋梁などが詳細に描かれている。複製 「東海道分間延絵図」 東海道分間延絵図とうかいどうぶんけんのべえず 原本 東京国立博物館解説 朝鮮人道見取絵図と同じ経緯で作製され、東京美術刊の複製版では第二〇巻の土山宿から同二二巻の大津宿までの三巻で構成。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報