とうどう【東道】 の=主人(しゅじん)[=主(しゅ)]
- ( 東方の道筋の主人の意から ) 主人となって、客の世話や案内をすること。また、その人。東道。
- [初出の実例]「東道主人如会面。定応二双眼為レ君青一」(出典:空華集(1359‐68頃)七・用韻送已知客辞母之関東)
- [その他の文献]〔紅楼夢‐第三七〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
東道の主人
来客の世話係や案内人を指すことば。
[使用例] 僕は東道の主人となって新五に東京を紹介し[徳冨蘆花*思出の記|1900~01]
[由来] 「[春秋左氏伝]―僖公三〇年」に出て来るエピソードから。紀元前七世紀、春秋時代の中国で、鄭という小国が、西の方から攻めてきた秦という大国の軍に包囲されたときのこと。鄭の家臣が秦の君主と会い、鄭を滅ぼすよりも、「東道の主(東方に行くときの世話係)」にしておいたほうが得策でしょうと説得したので、秦軍は引き揚げたとのことです。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
Sponserd by 