朝日日本歴史人物事典 「松平斉民」の解説
松平斉民
生年:文化11.7.29(1814.9.12)
江戸後期の美作津山藩(岡山県)藩主。11代将軍徳川家斉の16男。三河守,号は確堂。藩内において学問を奨励し改革を進める一方,藩医で蘭学者の箕作阮甫らを重用し,ペリー来航に際しては開明的な開国論を幕府に上申し注目された。安政2(1855)年,養父斉孝の実子慶倫に家督を譲るが,その後も『康煕字典』の出版を企てるなど,学芸の分野でその教養を発揮。維新後,徳川宗家を相続した亀之助(徳川家達)の後見人となった。<参考文献>『岡山県史』9巻,『津山市史』5巻
(高木不二)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報