松本山雪(読み)まつもと・さんせつ

朝日日本歴史人物事典 「松本山雪」の解説

松本山雪

没年:延宝4.11.23(1676.12.27)
生年:生年不詳
江戸前期の絵師本名恒則。初名は庄三郎。岨巓,心易とも号した。近江(滋賀県)の出身だが,寛永12(1635)年に松山藩(愛媛県)松平家初代貞行に従って松山に移り,2人扶持を得て御用絵師となる。画馬を得意としたほか,「宮島図屏風」(東京国立博物館蔵)などの景物画も描いた。養子山月が跡を継いだ。<参考文献>松山市立子規記念博物館『松山の藩絵師展/図録

(川本桂子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松本山雪」の解説

松本山雪 まつもと-さんせつ

?-1676 江戸時代前期の画家
周文,雪舟画風をまなび,伊予(いよ)松山藩の御用絵師となる。延宝4年11月23日死去。近江(おうみ)(滋賀県)出身。名は恒則。別号に岨巓(そてん),心易。作品に「宮島図屏風」(東京国立博物館蔵)など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android