松煙(読み)ショウエン

デジタル大辞泉 「松煙」の意味・読み・例文・類語

しょう‐えん【松煙/松×烟】

松を燃やすときに立ちのぼる煙。また、たいまつの煙。
樹脂に富んだ松などを不完全燃焼させて作ったすす黒色顔料として印刷インクや靴墨などに用いる。
松煙墨」の略。
すみ異称
国司―を積みて、御前に置きたりけり」〈著聞集・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「松煙」の読み・字形・画数・意味

【松煙】しようえん

墨。

字通「松」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の松煙の言及

【煤】より

…そのような目的のために,原料として樹脂分の多い松材や,ナタネ油など油類を煙室で不完全燃焼させてすすをつくる。前者を松煙,後者を油煙と称している。現代でも奈良県では,このような古典的,伝統的な製法で得られたすすをにかわと練り固め上質の墨を製造している。…

※「松煙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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