松藻(読み)マツモ

デジタル大辞泉 「松藻」の意味・読み・例文・類語

まつ‐も【松藻】

イソガワラ科の褐藻潮間帯の岩上に群生する。長さ約20センチ。茎に多数の短い枝が出て、松の新芽のような形になる。北海道・東北地方に、冬・春にみられ、食用 冬》
マツモ科の多年生水草池沼水中に生える。長さ20~80センチ。茎は細長く、細かく裂けている葉が節ごとに輪生。夏、葉のわきに淡紅色の小花を1個ずつつける。よく金魚鉢などに入れる。金魚藻 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「松藻」の意味・読み・例文・類語

まつ‐も【松藻】

〘名〙
① 褐藻類マツモ科の海藻。千葉県の銚子沿岸以北の潮間帯に繁茂する。長さ一五~三〇センチメートル。根は不規則に分かれ、茎は円柱状で長さ二センチメートルぐらいの短枝を羽状に密生し、松の新芽を思わせる形をしている。美味で、食用とする。《季・冬》 〔菜譜(1704)〕
② マツモ科の多年生水草。各地の池沼の水中に生える。長さ約三〇センチメートル。茎は細く、節から青緑色で糸状の葉を多数輪生する。葉は長さ一~二センチメートル、二~三回叉状に分裂して裂片の縁にかすかな鋸歯(きょし)がある。夏、葉腋に紅白色の小さな単性花が咲く。金魚鉢に入れる。きんぎょも。きんちょうも。《季・夏》 〔大和本草(1709)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「松藻」の解説

松藻 (マツモ)

学名Ceratophyllum demersum
植物。マツモ科の沈水性多年草

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