① 褐藻類マツモ科の海藻。千葉県の銚子沿岸以北の潮間帯に繁茂する。長さ一五~三〇センチメートル。根は不規則に分かれ、茎は円柱状で長さ二センチメートルぐらいの短枝を羽状に密生し、松の新芽を思わせる形をしている。美味で、食用とする。《 季語・冬 》 〔菜譜(1704)〕
② マツモ科の多年生水草。各地の池沼の水中に生える。長さ約三〇センチメートル。茎は細く、節から青緑色で糸状の葉を多数輪生する。葉は長さ一~二センチメートル、二~三回叉状に分裂して裂片の縁にかすかな鋸歯(きょし)がある。夏、葉腋に紅白色の小さな単性花が咲く。金魚鉢に入れる。きんぎょも。きんちょうも。《 季語・夏 》 〔大和本草(1709)〕