ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「林家木久扇」の意味・わかりやすい解説
林家木久扇
はやしやきくおう
落語家。本名豊田洋。中野工業高校卒業。漫画家を志し清水崑の弟子になるが落語家に転身。1960年 3世桂三木助に入門し,桂木久男となる。1961年三木助が没し,8世林家正蔵(のちの林家彦六)門下に移り,1世林家木久蔵と改名。1965年二つ目に昇進。1969年テレビ番組『笑点』(日本テレビ放送網系)の大喜利メンバーとなり人気を博す。1972年真打ちに昇進。2007年息子林家きくおに林家木久蔵の名を譲り,みずからは『笑点』で公募した林家木久扇を名のって,親子襲名公演を全国で行なった。得意ネタは新作の『林家彦六伝』に,三木助譲りの『崇徳院』『人形買い』など。1982年に「ラーメンは人類を救う」などのスローガンで全国ラーメン党を結成,その後『木久蔵ラーメン』を売り出した。著書に 2世木久蔵との共著『木久蔵流がんばらない子育て』(2007),『親馬鹿力のおかげです』(2008)など多数。日本放送協会 NHK『日本の話芸』のタイトル画も手がけている。(→落語)
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