日本歴史地名大系 「柳浦」の解説 柳浦やなぎがうら 福岡県:北九州市(旧豊前域)門司区柳村柳浦現門司区柳町(やなぎまち)・大里(だいり)辺りに比定される。中世柳郷(やなぎごう)の海岸沿いの地域にあたる。関門海峡に臨む当地は陸路では門司―小倉間の中継地で、瀬戸の対岸に本州彦島(ひこしま)(現山口県下関市)がほど近い水陸の交通の要衝。「平家物語」巻八によると、安徳天皇を擁して都落ちした平氏は寿永二年(一一八三)八月に筑紫大宰府入りするものの、豊後国の緒方維義に追われ、筑前国山鹿より海路「柳が浦」へ渡ったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報