現代外国人名録2016 「柴玲」の解説
柴 玲
サイ・レイ
Chai Ling
- 職業・肩書
- 人権活動家,民主化運動家,実業家
- 国籍
- 中国
- 生年月日
- 1966年4月15日
- 出生地
- 山東省日照県
- 学歴
- 北京大学心理系〔1987年〕卒,北京師範大学大学院,プリンストン大学大学院政治学専攻〔1993年〕修士課程修了,ハーバード大学ビジネススクール経営学専攻〔1996年〕修士課程修了
- 経歴
- 両親とも軍医。北京大学で心理学を学び、1987年から北京師範大学大学院に進み児童心理学を専攻。’88年封従徳(元北京大学遙感技術研究所研究生)と結婚。’89年の民主化要求運動では北京市大学学生自治連合会ハンスト団総指揮、天安門防衛総指揮として活躍。6月4日の天安門事件後は公安局より逮捕状が出され、オーストラリアへの亡命説が流れる中で「私はまだ生きている」という声明を香港のラジオを通じて発表、そのテープが世界中に流され話題となった。’90年1月ノルウェー北部のトロムソー大学から“名誉学生”の資格を送られた。同年4月香港のテレビに出演、同年6月ワシントンで記者会見。同年12月離婚。’91年プリンストン大学大学院に入学し、’93年ボストンの有名コンサルティング会社に入社。以後自身の生活を優先させながら講演活動などを行う。’95年アメリカ人女性監督カーマ・ヒントンが製作したドキュメンタリー映画「天安門」が初上映されると、事件直前の柴玲の発言が問題となり、大騒ぎとなった。’97年5月天安門事件にまつわる行事には参加しないとの条件つきで英国当局からビザがおり香港を訪問。“中国のジャンヌ・ダルク”と称された民主化運動の象徴だった。その後、ハーバード大学ビジネススクールで学んだ後、’98年IT企業を立ち上げる。280人の社員を抱える規模に成長。2009年クリスチャンとなる。中国の一人っ子政策と強制堕胎を知り、2010年中国の女性や子供を支援するNGOを設立。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報