根から(読み)ネカラ

デジタル大辞泉 「根から」の意味・読み・例文・類語

ね‐から【根から】

[副]
ねっから1」に同じ。
老人は―の芸人ではないので」〈荷風腕くらべ
ねっから2」に同じ。
こちゃ―読めんわいな」〈滑・膝栗毛・八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「根から」の意味・読み・例文・類語

ね‐から【根から】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「から」は、もと助詞 )
  2. その根本からそういう状態であることを表わす。もとから。始めから。ねっから。
    1. [初出の実例]「にがい瓜はねからにがいなり」(出典:明暦刊本句双紙抄(16C頃))
    2. 「わしは酒は根(ネ)から呑やせん」(出典洒落本道中粋語録(1779‐80頃))
  3. ( 打消や否定的な表現と呼応して、それを強める ) ほとんど問題にもしないで否定する気持を表わす。まったく。さらさら。ねっから。
    1. [初出の実例]「ねからゆくまひ物でもござらねど」(出典:評判記・難波鉦(1680)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android