根っから(読み)ネッカラ

デジタル大辞泉 「根っから」の意味・読み・例文・類語

ねっ‐から【根っから】

[副]
はじめから。もとから。ねから。「根っからの都会育ち」「根っから商人
(打消しの語や否定的な表現を伴って)少しも。全然。まったく。ねから。「根っから当てにしていない」「計算根っから駄目だ」
[類語]元来もともともとより本来大体どだい自体そもそも生得的本有的本性ほんしょう持って生まれた先天的生まれ付き生まれながら生来生得天性天賦天稟てんぴん天分天資稟性ひんせい何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで今まで従来年来旧来これまで在来従前古来かねがねかねて常常つねづね間断かんだん延延連綿長長ながなが脈脈綿綿縷縷るる前前まえまえずっと

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精選版 日本国語大辞典 「根っから」の意味・読み・例文・類語

ねっ‐から【根から】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「ねから(根━)」の変化したもの )
  2. 「ねから(根━)」を強めたいい方。「ねっからの悪人
    1. [初出の実例]「貴様は年が寄ても、仕合(しあわせ)で耳が近い。おれはもふ、ねっから聞へぬ」(出典咄本・蝶夫婦(1777)灸所早合点)
    2. 「その生活全体を根本(ネッ)から改めさせるか」(出典:赤痢(1909)〈石川啄木〉)
  3. 「ねから(根━)」を強めたいい方。
    1. [初出の実例]「わしら此間ねッからあわぬ」(出典:洒落本・𡝂閣秘言(1757頃)身仕廻部屋の段)

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