根本規範(読み)コンポンキハン

デジタル大辞泉 「根本規範」の意味・読み・例文・類語

こんぽん‐きはん【根本規範】

《〈ドイツGrundnorm法規範妥当性根拠をより上位の法規範に求めるとき、究極的な前提としてその存在が想定される規範。ケルゼンの唱えた純粋法学上の基本的概念

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精選版 日本国語大辞典 「根本規範」の意味・読み・例文・類語

こんぽん‐きはん【根本規範】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Grundnorm の訳語 ) 法規範の妥当性の根拠をより上位の段階の法規範に求めていくとき、究極的に想定される規範のこと。オーストリアの公法学者ケルゼンの純粋法学における基本的な概念。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「根本規範」の意味・わかりやすい解説

根本規範
こんぽんきはん
Grundnorm

法段階説を唱えた H.ケルゼンが提示した観念で,ある規範の妥当性の根拠は上位の規範にのみ求められるとする方法二元論立場から,すべての規範の究極の根拠として,規範秩序の頂点に仮説的に設定される規範。

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世界大百科事典(旧版)内の根本規範の言及

【純粋法学】より

…そして彼は,この〈授権の体系〉が,憲法は議会に立法権を授権し,法律は内閣に政令制定権を授権するというように上下のピラミッドをなすとし,法段階説を唱えた。(3)根本規範 このピラミッドたる授権の体系の頂点には根本規範が仮設されねばならない。ケルゼンは根本規範と自然法規範との区別を強調している。…

※「根本規範」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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