根本進(読み)ネモトススム

デジタル大辞泉 「根本進」の意味・読み・例文・類語

ねもと‐すすむ【根本進】

[1916~2002]漫画家東京の生まれ。北沢楽天川端竜子りゅうし師事したのち、漫画を執筆する。台詞せりふを用いないサイレント漫画と、ほのぼのとした作風で知られ、「朝日新聞」に連載された「クリちゃん」は大きな人気を集めた。

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20世紀日本人名事典 「根本進」の解説

根本 進
ネモト ススム

昭和・平成期の漫画家



生年
大正5(1916)年1月1日

没年
平成14(2002)年1月7日

出生地
東京

学歴〔年〕
慶応義塾大学法科〔昭和10年〕中退

主な受賞名〔年〕
日本漫画家協会賞(選考委員特別賞 第28回)〔平成11年〕「クリちゃんの動物園さんぽ」

経歴
慶応幼稚舎の図画教師が河野通世だった関係で、日本画に親しむ。大学時代は岡本太郎に誘われて美術部に籍を置く。時事新報社に入り、編集部絵画係に勤務の傍ら、日本画家の川端龍子に師事。戦後“サイレント漫画”という独自のスタイルで人気を博し、昭和26年から14年間、朝日新聞に四コマ漫画「クリちゃん」を連載した。40年1月〜平成10年10月東京動物園協会機関誌「どうぶつと動物園」に「クリちゃんの動物園さんぽ」を連載。動物好きで知られ、世界130余りの動物園を回り、動物絵本やイラストルポも多く手がけた。他の作品に「ララ子ちゃん」、著書に「漫画の描き方」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「根本進」の解説

根本進 ねもと-すすむ

1916-2002 昭和-平成時代の漫画家。
大正5年1月1日生まれ。北沢楽天に漫画を,川端竜子(りゅうし)に日本画をまなぶ。戦後,台詞(せりふ)のないサイレント漫画をかき,昭和26年から「朝日新聞」に連載の「クリちゃん」で人気をえる。動物好きで知られ,世界各地の動物園のルポや動物絵本も手がけた。平成11年「クリちゃんの動物園さんぽ」で日本漫画家協会賞選考委員特別賞。平成14年1月7日死去。86歳。東京出身。慶大中退。

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367日誕生日大事典 「根本進」の解説

根本 進 (ねもと すすむ)

生年月日:1916年1月1日
昭和時代;平成時代の漫画家
2002年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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