新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂 三木助(4代目)」の解説
桂 三木助(4代目)
カツラ ミキスケ
- 職業
- 落語家
- 本名
- 小林 盛夫
- 別名
- 前名=柳家 小太郎,柳家 小きん(ヤナギヤ コキン)
- 生年月日
- 昭和32年 3月29日
- 出生地
- 東京・田端
- 学歴
- 立教大学経済学部卒
- 経歴
- 古典落語の名手・3代目桂三木助の長男で、3歳で父を亡くす。大学時代に落語家になることを決意、昭和52年在学中に柳家小さん門下に入門。前座名は柳家小太郎。54年柳家小きんで二ツ目。60年9月18人抜きで真打ちに昇進、4代目三木助を襲名した。得意噺は、古典に現代風のアレンジを加えた「反対俥」。寄席以外にテレビ番組「満足!迷い旅」「クイズ日本人の質問」「野々村さんちの夫婦ゲンカ」「ふるさと愉快亭」、舞台「ACB」「榎本武揚」、映画「愛と平成の色男」などに出演、ラジオのDJでも活躍。外車を操りディスコに通うなどのシティボーイぶりで“落語界の新人類”と呼ばれ、若い世代の支持を得た。平成9年芸術祭賞演芸部門で優秀賞を受賞し、親子二代での受賞で話題となった。8年から体調を崩し入院することも多く、11年には父が最も得意とした「芝浜」に初めて取り組んだが、芸の伸びを苦に、13年自宅で自殺した。
- 受賞
- 日本放送演芸大賞ホープ賞(第15回)〔昭和61年〕,芸術祭賞優秀賞(演芸部門)〔平成9年〕「三木助の会」
- 没年月日
- 平成13年 1月3日 (2001年)
- 家族
- 父=桂 三木助(3代目)
- 親族
- 甥=桂 三木男
- 伝記
- 生きてみよ、ツマラナイと思うけど―「ふたりの桂三木助」の娘として、姉としていま、胎動する落語―苦悩する落語〈2〉落語で江戸を聴く―粋と人情とご教訓アニバーサリー・ソング 小林 茂子 著春風亭 小朝 著槇野 修 著永倉 万治 著(発行元 小学館ぴあPHP研究所新潮社 ’09’06’03’92発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報