梅暦(読み)ウメゴヨミ

デジタル大辞泉 「梅暦」の意味・読み・例文・類語

うめ‐ごよみ【梅暦】

《梅の花の咲くのを見て春を知るところから》梅の花。
「頃しも春の―、れんじに開く鉢植の、花の香かほる風寒み」〈人・梅児誉美・初〉
春色梅児誉美しゅんしょくうめごよみ」の略称

ばい‐れき【梅暦】

梅の花の咲くのを見て春を知ること。また、その梅の花。うめごよみ。
山中の―、うかうかと精進正月をやめて」〈浮・五人女・五〉

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「梅暦」の意味・読み・例文・類語

うめ‐ごよみ【梅暦】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 春の来たことを知らせるように咲くところから ) 梅の花。また、梅の咲くことによって春の来るのを知ること。梅の暦。ばいれき。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「梅こよみ 梅にて春を知れば也」(出典:匠材集(1597)二)
  2. [ 2 ] 為永春水作の人情本春色梅児誉美(しゅんしょくうめごよみ)」の略称。

ばい‐れき【梅暦】

  1. 〘 名詞 〙 梅の花が咲くのを見て春を知ること。また、その梅の花。うめごよみ。
    1. [初出の実例]「山中の梅暦(バイレキ)うかうかと精進の正月をやめて」(出典浮世草子好色五人女(1686)五)

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