百科事典マイペディア 「なめし」の意味・わかりやすい解説 なめし(鞣)【なめし】 動物の生皮を薬品(なめし剤)で処理して,腐敗を防止し,柔軟性,弾力性,強靭(きょうじん)性,通気性を保有させること。なめし剤の種類によりミョウバンなめし,クロムなめし,タンニンなめし,ホルマリンなめし,油なめし(セーム革)などがある。いずれも不要なタンパク質,脂肪などを除去するとともに,皮の組織間になめし剤を充填(じゅうてん)してコラーゲン分子間に橋かけ結合を形成させ安定化させる。また,革や毛皮の製造工程すべてを含めて広義になめしということもある。→関連項目皮/革|毛皮|梳毛 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「なめし」の意味・わかりやすい解説 なめしtanning 動物の原皮から皮革をつくる工程の一つ。動物の皮はそのままでは腐敗しやすく,水につけると膨張し,乾くと硬い板状になってしまうので,原皮を水洗し,ついている脂肪や肉片を除去し,なめし剤を作用させて,それぞれの利用目的に適するように加工する必要がある。同時に腐敗,脆弱化,油焼け,虫害,かびの発生を防ぐ作業を行う。最も一般的に行われている方法は,タンニン物質 (渋ともいう) を使用するタンニンなめしとクロム化合物を使うクロムなめしである。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by