棒細胞(読み)ボウサイボウ

デジタル大辞泉 「棒細胞」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐さいぼう〔‐サイバウ〕【棒細胞】

桿状体かんじょうたい

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精選版 日本国語大辞典 「棒細胞」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐さいぼう‥サイバウ【棒細胞】

  1. 〘 名詞 〙 脊椎動物網膜を構成する視細胞の一型。棒状視紅(しこう)が含まれ、薄暗い所での視覚をつかさどる。夜行性動物の網膜に多い。桿状体。⇔円錐細胞

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「棒細胞」の意味・わかりやすい解説

棒細胞
ぼうさいぼう

脊椎(せきつい)動物の目の網膜を構成する視細胞の一種桿体細胞(かんたいさいぼう)ともいう。視細胞は縦方向に形態的、機能的に分化し、外節、内節、核、シナプスの各部分からなる。棒細胞では外節が棒状で、この部分を棒状体、桿状体、桿体円柱体などいろいろな名でよぶ。円錐(えんすい)状または錐状の外節をもつ視細胞を錐体細胞、円錐細胞という。棒状体には、視物質ロドプシン(視紅)があり、光受容機能をもつ。棒細胞は、薄明視および明暗視に役だち、錐体細胞は昼間視、色感覚の役割をもつ。コウモリネズミフクロウなどの夜行動物や深海魚の網膜は、ほとんどまたはすべての視細胞が棒細胞である。昼行動物の網膜は、ほとんどまたはすべてが錐体細胞でできている。

[高橋純夫]

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