脊椎(せきつい)動物の目の網膜を構成する視細胞の一種。桿体細胞(かんたいさいぼう)ともいう。視細胞は縦方向に形態的、機能的に分化し、外節、内節、核、シナプスの各部分からなる。棒細胞では外節が棒状で、この部分を棒状体、桿状体、桿体、円柱体などいろいろな名でよぶ。円錐(えんすい)状または錐状の外節をもつ視細胞を錐体細胞、円錐細胞という。棒状体には、視物質のロドプシン(視紅)があり、光受容機能をもつ。棒細胞は、薄明視および明暗視に役だち、錐体細胞は昼間視、色感覚の役割をもつ。コウモリ、ネズミ、フクロウなどの夜行動物や深海魚の網膜は、ほとんどまたはすべての視細胞が棒細胞である。昼行動物の網膜は、ほとんどまたはすべてが錐体細胞でできている。
[高橋純夫]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...