20世紀日本人名事典 「森みつ」の解説
森 みつ
モリ ミツ
昭和期の詩人
- 生年
- 大正11(1922)年3月20日
- 没年
- 昭和42(1967)年7月15日
- 出生地
- 北海道札幌市
- 旧姓(旧名)
- 阿部
- 学歴〔年〕
- 札幌高女(現・札幌東高)卒
- 経歴
- 及川家の長女に生まれるが幼くして事業に失敗した父と生別。教員を経て、北海道農業会、食糧公団などに勤務。昭和16年処女作「雪の哀願」を更科源蔵の推薦で「北方文芸」に掲載。その後も郷里の北海道で太平洋戦争の敗戦まで逢坂瑞穂・小島雅代らと同人誌「木雫」発刊して作品を発表。18年謄写版刷りの詩集「花咲きぬ」を出す。この頃結婚して阿部姓を名乗るが夫は戦死する。戦後は「至上律」「野性」「核」に参加。27年再婚して森姓となり、夫の任地・日高管内の新冠町へ移って詩作を続ける。35年「北海道讃歌」に応募して首席当選し伊福部昭が作曲した。この間、北海道婦連協常任理事、日高婦連協会長などを務める。没後の43年詩集「微笑思慕」が刊行された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報