生別(読み)せいべつ

精選版 日本国語大辞典 「生別」の意味・読み・例文・類語

せい‐べつ【生別】

〘名〙 生きながら互いに離れ離れになること。生別離。いきわかれ。⇔死別
万葉(8C後)一八・四〇七三右詞文「生別悲兮 夫復何言 臨紙悽断奉状不備」
最後の時(1966)〈河野多恵子〉「その人と三、四年前に生別したと、自身で話した」 〔蘇武‐詩〕

いき‐わか・れる【生別】

〘自ラ下一〙 いきわか・る 〘自ラ下二〙 生きたままで遠く別れる。互いに生きていながら離れて暮らす。いきあかる。⇔死に別れる
人情本仮名文章娘節用(1831‐34)前「両しんにはやくわかれ、姉さんにも生(イキ)わかれては、こころぼそいももっともだが」

いき‐わかれ【生別】

〘名〙 生きたまま永く遠くに別れること。また、離婚すること。せいべつ。⇔死に別れ。〔文明本節用集(室町中)〕

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デジタル大辞泉 「生別」の意味・読み・例文・類語

せい‐べつ【生別】

[名](スル)互いに生き別れになっていること。「生別した母にめぐりあう」⇔死別
[類語]別れ別離離別一別決別生き別れ泣き別れ離れる別れる生き別れる死に別れる死別永別永の別れ永訣

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「生別」の読み・字形・画数・意味

【生別】せいべつ

生き別れ。〔楚辞九歌少司命〕悲しきは生別離より悲しきは(な)く 樂しきは新たに相ひ知るより樂しきは

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