森下博(読み)モリシタ ヒロシ

20世紀日本人名事典 「森下博」の解説

森下 博
モリシタ ヒロシ

明治〜昭和期の実業家 森下仁丹創立者。



生年
明治2年11月3日(1869年)

没年
昭和18(1943)年3月20日

出生地
広島県福山市

主な受賞名〔年〕
緑綬褒章〔大正9年〕,紺綬褒章〔昭和6年〕,日本広告大賞(第2回)〔昭和13年〕

経歴
9歳から見習奉公に出され、13歳で家督(宮司)を相続、15歳で大阪に出て商業を見習い、明治26年薬種商森下南陽堂を開業。28年香袋「金鵄麝香」、次いで梅毒薬「毒滅」、内服美容剤「肉体美白丸」など製造発売。38年懐中薬「仁丹」を発売、大々的な広告宣伝により莫大な利益を上げた。昭和11年森下仁丹株式会社を設立社長。この間大正3年宮内省御用、8年大阪府実業家功労者として宮中に召され、これを記念して天皇記念財団を設立、育英事業に尽した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森下博」の解説

森下博 もりした-ひろし

1869-1943 明治-昭和時代前期の実業家。
明治2年11月3日生まれ。大阪にでて商家につとめ,明治26年薬種商森下南陽堂をひらく。38年懐中薬「仁丹(じんたん)」を発売,大宣伝により売り上げをのばし,中国,東南アジアなどに進出。昭和11年森下仁丹を設立,社長となった。昭和18年3月20日死去。75歳。備後(びんご)(広島県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「森下博」の解説

森下 博 (もりした ひろし)

生年月日:1869年11月3日
明治時代-昭和時代の実業家
1943年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の森下博の言及

【仁丹】より

…口中清涼剤。1905年に大阪の薬種商の森下南陽堂(1893年,森下博が創業)から発売された。同時に森下博薬房と改称された同社は,創業以来〈広告益世〉を事業目標の一つに掲げ,その広告活動は第2次世界大戦までの日本の広告界において突出していた。…

※「森下博」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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