森然(読み)シンゼン

デジタル大辞泉 「森然」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぜん【森然】

[ト・タル][文][形動タリ]
樹木のこんもり茂っているさま。「森然たるブナの森」
多く並び立つさま。
隊伍―たる軍を見る」〈鴎外・ふた夜〉
おごそかであるさま。
「星という星の光のいかにも―として冴え渡っているのが」〈荷風濹東綺譚

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精選版 日本国語大辞典 「森然」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぜん【森然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 樹木がこんもりと茂ったさま。
    1. [初出の実例]「相公本是道英雄、材翰森然文亦工」(出典:本朝麗藻(1010か)下・感勘解藤相公賢郎茂才蒙課試之綸旨聊呈鄙懐〈源孝道〉)
    2. [その他の文献]〔北斉書‐盧文偉伝〕
  3. おごそかなさま。また、するどいさま。
    1. [初出の実例]「詞弁森然(シンぜん)として敢て対論の人無し」(出典三国伝記(1407‐46頃か)五)
    2. [その他の文献]〔白居易‐劉白唱和集解〕

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普及版 字通 「森然」の読み・字形・画数・意味

【森然】しんぜん

茂るさま。多いさま。おごそかなさま。〔旧唐書、礼儀志五〕(昭緯の奏議)武の初、宗の事を議するに、堯之れを聽き、太宗之れを參(かんが)へ、碩學儒、森然として列に在り。

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