20世紀日本人名事典 「森谷均」の解説
森谷 均
モリヤ ヒトシ
昭和期の編集者 昭森社主宰。
- 生年
- 明治30(1897)年6月2日
- 没年
- 昭和44(1969)年3月29日
- 出生地
- 岡山県笠岡市
- 別名
- 筆名=森谷 均(モリヤ キン)
- 学歴〔年〕
- 中央大学商科卒
- 経歴
- 昭和10年京橋で昭森社を創業、「木香通信」を発行、小出楢重の遺稿、絵入り随筆集「大切な雰囲気」を出版。戦後、神田神保町に移り階下に喫茶店「ランボウ」、アテネ画廊を開き2階に出版社を経営。「近代文学」の同人や三島由紀夫、武田泰淳らが会合し、文学の場となった。21年雑誌「思潮」を創刊、その後「詩と批評」「本の手帖」などの文芸誌を発行。堀口大學ら詩人、文学者が来訪。詩集230冊を刊行、「金子光晴全集」を35年に企画出版した。酒好きで白髪の風貌を武田泰淳は「神田のバルザック」と名づけ、だれからも親しまれた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報