森I遺跡(読み)もりIいせき

日本歴史地名大系 「森I遺跡」の解説

森I遺跡
もりIいせき

[現在地名]頓原町八神

神戸かんど川とその支流才谷さいだに川の合流点南側の河岸段丘上にある弥生古墳・奈良時代の集落・墓地遺跡。東側の森II遺跡、西側の森III遺跡とともに森遺跡群と総称されている。

森I遺跡については、県教育委員会が平成三年(一九九一)・同四年に発掘調査を行った。遺跡は河岸段丘の縁辺にあり、弥生時代後期の竪穴住居跡七棟、古墳時代末から奈良時代初期の竪穴住居跡一四棟・掘立柱建物跡五棟以上のほか、土壙墓一三基・土壙約六〇ヵ所以上、溝一条と多数のピット(穴)が発見されている。弥生時代の住居は段丘の縁に列状に並び、その配列状態から一―二単位の小集落が短期間存続したことが考えられる。住居の平面円形で、壁際に数個の柱穴、中央に一個の坑がみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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