検潮(読み)ケンチョウ(その他表記)tide measurement

デジタル大辞泉 「検潮」の意味・読み・例文・類語

けん‐ちょう〔‐テウ〕【検潮】

潮の干満による海面高低変化を調べること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「検潮」の意味・わかりやすい解説

検潮
けんちょう
tide measurement

海水面の高さを測定して潮位を求めること。験潮とも書く。測量で高さのゼロ面をどこに置くかは重大な問題である。この場合一般には海水面をゼロとするが,この海水面は静止状態になく絶えず満潮干潮の反復運動を続け(→潮汐),しかも一年を通じて一定でない。そこで連続的に常時潮位の観測を行なって長年月にわたる測定結果から平均の海面を求め(→平均海水面),水準点の高さに基準を与えている。日本では国土地理院が管理している三浦半島油壺験潮場(→油壺)が代表的で,関東大震災のときには,土地が 1m以上急激に隆起した経過を連続的にとらえた。(→検潮器

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世界大百科事典(旧版)内の検潮の言及

【検潮場】より

…験潮場とも書く。潮の干満で上下に運動している海面の高さ(潮位)を,長期間連続して観測することを検(験)潮といい,そのために設けられた施設を検潮場,潮位を自動的に記録する器械を検(験)潮器(儀)という。検潮場は,海岸近くに掘られた井戸の中に管で海水を導き,雨風や波浪に妨げられることなく,井戸内で潮位の観測ができるようになっているのが一般的である。…

※「検潮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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