楚囚之詩(読み)ソシュウノシ

デジタル大辞泉 「楚囚之詩」の意味・読み・例文・類語

そしゅうのし〔ソシウのシ〕【楚囚之詩】

北村透谷の長編叙事詩。明治22年(1889)に自費出版大日本帝国憲法発布に伴い、自由民権運動の活動家らが大赦で出獄したことを受け、国事犯獄中の苦しみをうたったもの。

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精選版 日本国語大辞典 「楚囚之詩」の意味・読み・例文・類語

そしゅうのしソシウ‥【楚囚之詩】

  1. 詩集。北村透谷作。明治二二年(一八八九)刊。獄中の自由民権運動家の苦悩をうたった自由律長詩。作者処女作で、バイロンの「シオン囚人」の影響とともに、民権運動とのかかわりや内面葛藤が反映されている。

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